日本人はトップになれるのか
毎年CLの決勝は誰かと観るようにしていて、今回はフットボリスタ・ラボの皆さんと観ることにした。
西部謙司さんのプレビューや解説を聞きながら観るゲームは面白かったし、ラボの人は個性が凄いので議論が勝手に巻き起こって最高だ。
僕が試合を観て思ったことをまとめておこうと思う。
率直な感想としては、「日本が世界のトップになるのはきついかもしれない」ということだ。
そう思わされた存在がこいつだ。
レアル・マドリードのセルヒオ・ラモス。
彼のメンタリティに驚かされた。
試合は開始早々からリヴァプールのプレッシングをレアルがどうかいくぐるかという構図が出来ていて、30分までは完全にリヴァプールのゲームだったように思う。
レアルはいつ点を取られてもおかしくない状況だった。
流れを変えたのがセルヒオ・ラモスだ。
彼はリヴァプールのエースであるサラーをノーファールで負傷退場させた。
リプレイで見るとかなり危険なプレーだった。そして故意的に見えた。
そこからゲームは徐々にレアルのペースへ。
崩れないレアルはじわじわとリヴァプールが崩れるのを待ち、したたかなプレーとスーパーなプレーでゲームを決めた。
転機は確実にサラーの退場で、それを起こしたのはラモス。
ラモスはそれ以外でもGKに肘打ちをしたりというのがしっかり撮られている。
そして試合終了後、ラモスは満面の笑みを浮かべる。
このメンタリティは、ちょっと日本人が持つことは難しいかもしれない。
流れを止めるファールは教えられても、相手を怪我させるようなプレイは非難を浴びるし、(丁度アメフトで議論が起きている)それに耐えられそうな日本人がいるように思えない。
あの反則が良いか悪いかではなく、あんな選手が世界にはいて、そんな選手が世界を獲っているということだ。
育成の志導者としては、頭を悩ませるゲームとなった。
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