過小評価されるひとり
先月、初めてひとりで映画館で映画を見てきた。
ぼくは基本的にひとりで何でも出来るタイプだと思っている。
学生時代もひとりでいることにあんまり抵抗がなく、恒例となっている「いつめん」も僕にはいなかった。(卒業後につるむグループは出来た)
オードリー若林さんのエッセイを読んでいてふと、ひとりって悪いことなのか?って思うことがあった。
なぜか世間は、少数派を嫌い「おかしい」なんて言い出す。
ひとりはそれの最たることなので、「ひとりで〇〇するなんておかしい!」とか言い出す。
そしてそれはメディアという風に乗って、世間の風潮となる。
ひとりになれるって、凄いことだと思う。
それに、ひとりになることが現代にはとても重要だと思う。
今は誰かと繋がるより、ひとりになるほうが難しい。
朝起きたら家族がいて、家を出たら学校に友達と教師がいて、部活では仲間と顧問がいて、帰ったらまた家族が迎えてくれる。部屋に入ってもTVでは色々言っているし、SNSでも誰かの近況報告がつらつらと書かれ続けている。
周りの雑音を消し去ることができない。
ひとりになることの最大の利点は、もう一人の自分と出会えることだと思う。
人はひとりでは生きれない。
だから、ひとりになる習慣をつくると、もう一人の自分が現れる。
これこそ、自問自答という奴だ。
こいつに出会うと人生変わる。
困った時は、こいつに問えばいい。
「俺は今、本当はどうしたいんだろうか?」と。
気を抜くとこいつはすぐにどっかへ行って、見えなくなり、声をかけても答えてくれなくなる。
現代人は、ひとりになる時間が必須だ。
ひとりは自分の輪郭を明確にし、他者への行動を喚起してくれる。
自分を知らない人間が多すぎる。
自分を知らない人間ほど、他人に口を出す。
過小評価されるひとり。
もう少しだけ、ひとりをリスペクトしよう。
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2018.10.19 14:16