情報の温度
情報には温度があると思う。
暖かい情報と冷たい情報。
それを決めるのは、距離と確実性と行動量。
距離とは例えば、長さであったり、時間であったり、能力であったり。
遠ければ遠いほど、冷たい情報になっていく。
学校の授業は冷たい情報が多い。
学校で得る情報は絶対解が存在し、数百年前の言葉や歴史、見たこともない数式ばかり。
日常からの距離が遠い。
そしてそれを教えてくれる先生たちが実際に経験したことはほとんどない。
暖かい情報は、聞き手を惹きつける。
話す人の実体験に基づく生きた情報、日常と関連した近い情報、絶対解のない曖昧な情報。
冷たい情報と暖かい情報はどちらがいいというわけではなく、バランスだと思う。
冷たい情報のいいところは枠が作れるところだ。
枠とは基盤であったり、判断基準になることが多いから冷たい情報も必要。
暖かい情報だけでは短期的にうまく言っても長期的にうまくいかないことが多い。
ただ、聞き手が面白いのは暖かい情報だ。
なぜなら暖かい情報には参加権があるから。
冷たい情報の温度を上げるには聞き手の想像を許すことだと思う。
「この問題の正解は〇〇です」から「この問題の正解は〇〇だとこの人は言っています」
これだけでも情報に暖かさが出てくる。
あなたはどう思う?を間接的に投げかけること。
サッカーに熱くなっている選手に対して冷たい情報でコーチングをしても選手には響かない。
それがどんなに正しくても、無理だ。
情報の温度を操れるようになりたい。
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